qrcode.png
http://shogen.ac.jp/
モバイル版はこちら!!
バーコードリーダーで読み取り
モバイルサイトにアクセス!

 
719367
 

3分間告報

   
※学生による「3分間告報」R6.11.18開始。週1回、朝課後に行います。
 
ハイ! ご低頭には及びません。どうぞ頭をお上げください。
この告報は、スピーチ力並びに自己表現方法などの向上、
学生間での相互理解と和合を図ることを目的としております。
決して告報内容等に関して評価や非難などは行わないよう、お心がけください。
ではスピーチを始めます。
 
※学内でのスピーチのため、学外の方には分かりにくい表現等あるかもしれませんが、ご了承ください。
 
フォーム
 
一日一生の気持ちで
2025-01-13
●2回生/社会人学生/長期履修最終年
 
 私は今回、無相大師、大応国師、大燈国師の教えについてのレポートを書くことで、この4年間をかえりみることができました。
 入学時の私は、多重癌を患い、身体はヨレヨレの状態でした。朝課なんて出られるものかと思っている自分でもありました。
 己とは何者で、どういう人間なのかを知りたい一心でした。まるで泥にまみれて見えなくなった砂金を探すように、本来の自分という光を探し、「生きる中」で苦の中にこそ本当のこと、宝が隠されていたことを知れた、この4年間の行学一体の学びをありがたく感じております。高額なれどそれを越える価値がある、形なき宝を得られたことは否めず、感謝しかありません。
 一日一生という気持ちで、一日一日を生きることの大切さを体得できたのも、本当に大きかったと思います。
 (後輩の学生さんたちへ向けて)皆様も、作務、坐禅、行学一体の学びを通じ、生きて、生かされている今を、一日一生を大切にし、日々をすごされ歩まれてください。
 4年間ありがとうございました。
 
〈言葉で伝える〉ということ
2024-12-16
●1回生/社会人学生
 
 私の趣味は冬キャンプです。テントはWAQというメーカーのワンポールテントを愛用しています。
 ある時の明け方、テントの上を大勢の小さい何かが、小さい爪を立てて走っていく音がしました。私は「絶対何か可愛いのが来た!」と喜んでテントを開けてみました。
 それは、いつの間にか降り始めた雪がテントに乗る音でした。
 言葉にしたせいで、聞いたはずの本物の音と、イメージが違ってしまったのだと思います。
 
 私は、人に何か説明したり、わかるように話すのが苦手なので、こんなふうに「言葉で伝える」ということについて考えることがあります。
 
 先月、学長の公開講座を聞きに来られた方が、
「この学校でも通信教育を導入されたら良いのにと思っていたが、実際にこの場に来て、お寺の静けさを体験したり、学長を目の前にしてお話を聞いたりしてみると、(正眼短大においては)通信教育なんて浅はかだったと思う」というようなお話をしてくださいました。リモートで、言葉だけで伝えられることは、その場にいて伝わることのほんの一部でしかないということだと思いました。
 
 言葉で伝えると言えば、春学期に寮で一緒に過ごしたAさん(外国人)とはたくさん話しました。言葉を尽くして話したつもりでしたが、少しの理解のずれが、どんどん誤解に繋がっていくことを感じていました。理解できないし、伝わらないジレンマで、言葉なんて本当にままならないと思っていました。
 でも最近、ほとんど意味の分からない回向に、震えるほど感動したこともありました。法鼓の音に誠実さを感じるとか感じないとかの話もありました。
 これは、言葉でなくても、「発した何かが何かを伝える」ということだと思います。
 そう考えると、「言わなければ伝わらない」とかは嘘だと思うし、喋るからには言葉を丁寧に使おうと思うし、何より、相手が言葉にしなくても、大事なことはしっかり感じられるようになりたいと思います。
 
 
「やってみる」こと
2024-12-09
●1回生(社会人学生)
 
 「和の養生学」の授業で、ツボお灸によって、気血の流れを改善し痛みを和らげる「通絡止痛」を学びました。
 私は20年以上腰痛を患っていました。「合谷」と「太衝」という全身の気のバランスを保つツボをお風呂でマッサージして、腰の痛みを感じる部分に「せんねん灸」をすると良いと教わりやってみたところ、約1か月くらいから腰の痛みを感じなくなりました。
 日常生活のルーティンを変えるのは億劫になりがちですが、教えてもらったことを素直に実践すると良い結果を招く体験をしました。
 腰痛という「原因」を改善させる方法を知る「縁」が、良い「結果」に導く。因縁果はどこにでも存在します。まずは素直にやってみることを、これからも大切にしたいと思います。
 
 
失敗を経験して
2024-11-18
●Mさん/定年まで航空自衛隊勤務後、入学 
 
 人は人生においていろいろな経験を積みます。失敗をして恥をかいた経験は、誰もがした事があると思います。特に失敗をして落ち込んだ思いはいつまでも忘れることがありません。問題は、失敗した後にどうするかです。
 これは、私が若い頃に経験した失敗談です。
 私が青森県三沢基地に配属になり3年過ぎ、ようやく一人前になり自信がつき始めた頃です。夜勤上番中、米空軍の患者輸送機の飛来情報が入りました。雨で視界は悪く、パイロットからレーダー誘導着陸の要請がありました。
 この航空機はDC-9型機改造、非常にスリムで「空の貴婦人」の異名がありました。翼幅面積が小さく、空気抵抗が少ないため高速に適している反面、着陸する際の誘導が難しいのです。旋回のタイミングを間違えると、あとの軌道修正が大変になります。
 その旋回のタイミングを、私は失敗し、まさに悪事例の如く飛行機は「スネークアプローチ」しました。よく侵入復行にならなかったと冷や汗をかいた記憶が残っています。
 我々の業務はクルー勤務で仕事をしますが、一人ひとりが自分の責任において業務しなければなりません。個人のミスはその人の責任であり、大きな航空事故に繋がる恐れもあり、勤務中は神経を使いました。そこで大事なことは、同じ失敗を繰り返さないために反省し、欠点を改め管制技術の向上に努めることだと思います。
 皆様も失敗してもそれを糧として、技を磨き、己の職務を全うするようにしてください。
 
 
<<学校法人正眼短期大学>> 〒505-0008 岐阜県美濃加茂市伊深町876-10 TEL:0574-29-1372 FAX:0574-29-1320