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正眼短期大学より、皆様へ
元気になれる禅語をお届けいたします。
 
一滴の水がやがて大河になるように、
禅のおしえのひとひらが、皆様の心に元気を運んで行くことを願って。
(禅語解説 山川宗玄 学長)
 

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(16)千虚不如一實
2019-11-05
 千虚不如一實 せんきょいちじつにしかず
 
 ー たったひとつの真実 ー
 
言葉を上手に操れば、どんなものでも本当の価値以上に見せることができる。
また逆に、良いものをおとしめるようなこともできる。
嘘も方便という言葉はあるが、
大体メッキは剥がれるものだし、他人を蹴落としておいて幸せになる人もいない。
 
偽らない心から出た言葉、
それを正しく呑み込めるか、否か。
玉にするのも人ならば、幽鬼にするのも人。
 
どれほどに巧みな嘘、虚構も、ひとつの真実には到底勝てぬ。
正に真実の本当の強さ、尊さ。
 
 
(15)吾心似秋月
2019-10-02
吾心似秋月
わがこころ しゅうげつににたり(寒山詩集)
 
 
”吾が心は秋の名月の如し” と云える。
 
秋の夜長に空を見上げれば、
ようやく酷暑を乗りきった身体をねぎらうように冴える月。
古来から日本人が愛でた秋の月は、「美しい」という言葉では物足りないが、
言葉にせずとも感じることは皆同じだろう。
 
心もまた然り。
余計な飾りなどを取り払ってみれば、
まっすぐに光を放つ大事なものが、そこにはあるはずだ。
それは、あおあおとした深淵にまでもまっすぐに届く光。
 
あなたは、真に輝いている。
 
 
(14)如法
2019-05-21
如法
にょほう
 
ー らしく。ぶるな。 ―
 
「自分らしく」とは誰しもが思う。
”らしく”あることを、仏教で「如法」と言う。
天地の理に逆らわないこと。
法の如くに。仏の教えのとおりに。
 
”ぶる”ことと比較して”らしく”は難しい。
 
大人ぶる、親切ぶる、知ったかぶり、と
表面を取り繕うことは簡単。
反対に、本当の自分をさらけ出すようなことは、怖いこと。
誰だってダメな自分を認めるのは悔しい。
大人ぶっている子どもなら可愛げもあるが、
大人ぶっていることを自覚しない大人には少々困る。
 
本来の自分を見つめ、あるがままを受け止め、
”らしく”今を生きることこそ、肝心。
 
しかし、もしも、はったりで”ぶって”おいても、人知れず努力を重ね、
「嘘から出たまこと」になるなら、それはヨシ。
 
(13)常在
2019-03-13
常在霊鷲山
常在(じょうざい)す、霊鷲山(れいじゅせん)
 
ー 青い鳥はいつも傍にいる ー
 
仏陀が説法された地のひとつが霊鷲山。
弟子の迦葉に法を伝えたと言われています。
 
霊鷲山は、何千年経った今日でも、慈愛にあふれ、実は、我々の目の前に在る。
 
どこか知らない遠くにあるのでもなく、
空想の中にあるのでもなく、
事実そこにある。
・・・そして、誰か看ると、問われている。
 
在るものを在るものとして、受け取り、今を生きる。
 
 
(12)燈々無尽
2019-02-13
燈々無尽 とうとうむじん
 
ー 尽きない思いー
 
「燈々無尽」
仏法の燈火は尽きず、受け継がれてつながっていく。
 
 
年度末、卒業や別れの季節です。
「卒業を節目に」「ひとつ区切りをつけて」などと、よく言います。
確かにそうではありますが、
明日から突然、別人になるわけでもありません。
 
学校を卒業、職場の異動、いろいろな変化があったとしても、
芯となる志は尽きることはないのです。
 
ひとつの務めが終っても、
これまで自分が学んできたこと、積み重ねた努力、そして得たもの、
それらは決して消える事のない燈火として輝き続けます。
 
新しい社会は厳しいかもしれないが、挫けることなく進んでいこう。
たとえ小さなともしびでも、
心細い思いをしている誰かの道を、照らすかもしれない。
誰かの心を、あたためるかもしれない。
 
 
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