禅を実践する学校です。社会人、シニア、留学生、お坊さんを目指す人…。1学年25名の少人数ながら多彩な学生が、大家族のように学んでいます。
 
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正眼らいふ

   
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緑蔭講座が行われました④
2019-05-23
今回のゲスト講演の方について
 
1日目は、「日々是好日」の映画の原作者である森下典子先生です。
 
この映画は、今年亡くなられた大女優、樹木希林さんの最後の出演作の一つとして話題になりました。
森下先生の実体験をもとに、平凡な女子大生がお茶のお稽古の体験を通して、
成長を描いた映画です。
 
やはり禅宗と関係が深い、茶道の世界。
今まで茶道の稽古を映画の題材にしたことはなかったということから、
映画制作スタッフが誰も、茶道作法を知らない中での、映画制作の裏話をしてくださいました。
お茶のお稽古を通してモノの見方が変わった、頭で理解できないと何もできない、
という話などわれわれもドキッとするような非常に興味深い話でした。
 
 
2日目は、コクヨの社長さんや、スタッフの方の講演、対談でした。
 
文具や家具に一筋、コクヨという会社の歴史、また誰も考えたことのない
アイデア商品開発への会社あげての取り組みについて講演頂きました。
 
また一技術者が「座る」ということに、ひたすらこだわり続けて、
これまでにない快適で健康にも配慮したチェアの開発について
これもまた、坐ることが大事な禅宗にとっても、興味深い話でした。
 
両日のゲスト講演を通して、ともに感じたことは、修行生活の工夫についてです。
老大師の閉会の挨拶でも述べられていましたが、
やはり、禅宗生活にとって、大事なのは「工夫」。
わざわざ僧堂という単純化された不自由な生活の中で、
モノの見方を幾通りにも変え、工夫できるか。
 
これが、人間としての生長、そして器量にかかわってくるのだな、
と痛感させられました。
ゲストの人から刺激的な講演を頂きました。ありがとうございました。
 
緑蔭講座が行われました③
2019-05-23
緑蔭講座は、修行道場の作法に従って、日程が進んでゆきます。
 
この緑蔭講座は、一般の方が通常非公開の道場に入れる数少ない機会です。
まずは、坐禅。普段雲水さんたちは、禅堂で坐禅を行いますが、
緑蔭講座では人数が多いため、本堂で行われました。
閑かな環境で、さわやかな風の中、昨年までの夏期講座より気持ちよく座れました。
 
また二日目朝には、老大師の提唱も行われました。こちらも、一般の方は聴けるものではありません。
今回は、無門関第41則「達磨安心」の講座でした。
禅宗の伝法は、この達磨大師から二祖慧可禅師が始まりです。
二祖禅師の左肘を断つ話や、また禅師を安心させるための大師との問答など、
初心者にも印象に残るお話でした。
禅宗って、中国仏教史において、仏教界のトラブルメーカーなんですね。
 
そして、お寺式の食事。僧堂の雲水さんと短大の学生が協力してお給仕します。
お給仕役を飯台看(はんだいかん)といいますが、
修行中の雲水さんの先導に、ついて行くのが精一杯な感じでした。
また100人規模の食事には、迅速な給仕が求められとても勉強になりました。
 
食事は、赤椀で無言、物音を立てず、回りの人にあわせて食べる。嫌いな物を残すことなど許されません。
もちろん、精進料理、食事も修行なんですね。
しかし、素朴な料理なのですが、格別なものです。
 
緑蔭講座が行われました②
2019-05-22
まず、学長老師の挨拶から始まり、
今回の開催時期変更の趣旨が説明されました。
「新風から真風へ」
 
平成から令和へ
新しい元号の幕開けとともに、社会は新風(新しい時代への期待感)にあふれています。
そして、伊深からの発信するものも、真風(本当の仏法)でありたいという老大師の思いが述べられました。
 
「真風」とは、正眼寺開山無相大師の師匠である、大灯国師(宗峰妙超禅師)の遺戒に残されている言葉に因みます。
 
仏祖不伝(ぶっそふでん)の妙道(みょうどう)を以って、胸間(きょうかん)に
掛在(かざい)せずんば、忽(たちま)ち因果を撥無(はつむ)し、真風(しんぷう))地に墜(お)つ
 
仏教では、無漏(むろ)という言葉があります。
身体から汚物(煩悩のこと)が漏れることを、有漏(うろ)といいますが、
その対照的な言葉が「漏れるものが無い」(無漏)という、きれいな心の状態のことをいいます。
 
日常で生きるわれわれは、無漏のこころに至ることは、なかなか難しいことです。
しかし少なくともこうして、仏法を聴くために正眼寺に集まったこの時だけは、
無漏であり、そしてホンモノの禅仏法、真風を吹かせる場でありたい、という想いです。
 
老師の挨拶のあと、最初はさわやかな音楽演奏です。
今年はスイスから、アニタさんとモニカさんが、ギターとフルートのデュオで
講座の開催をもり立ててくださいました。
 
 
緑蔭講座が行われました①
2019-05-21
5月18日、19日に正眼短期大学の母体である正眼寺にて、緑蔭講座が開催されました。
 
この講座は、毎年夏期講座として、7月の下旬に行われていましたが、
最近の夏の猛暑での開催はリスクが高いことから、この時期に変更になりました。
 
なんとも、この時期の正眼寺のすがすがしいこと。
さわやかな風がふき、日差しも心地よい。
むしろ風がさわやかすぎて、朝晩は肌寒いくらいです。
 
毎年全国から、多くの人がリピーターとしてこの伊深の地にいらっしゃいます。
もちろん初めて、この自然豊かな伊深に来られるかたもおられます。
老いも若きも、男も女もお寺で開かれる講座を楽しみにしてくださっています。
 
何回に分けて、今回の『緑蔭講座』のレポートをしたいと思います。
 
今日は花まつり
2019-05-08
今日はお釈迦さまの誕生日、花まつり(降誕会 ごうたんえ)です。
約2500年前、北インド(現在ではネパール領)のルンビニーの園でお生まれになりました。
 
本日は快晴。新緑の風が心地が良く、花いっぱいというわけではありませんが(ちょっと遅い)、
伊深の里は、草刈り機のエンジン音がいくつもこだまする、のんびりとした日です。
 
日本人はクリスマスは祝いますが、なぜか「花まつり」(降誕日)はあまり盛り上がりません。
しかし禅寺では三仏忌(降誕、成道、涅槃)という、お釈迦さま因縁の日を大事にします。
 
毎週水曜日の学長老師の『臨済録』の提唱に引き続き、降誕会が行われました。
独特の節回しの灌仏偈(かんぶつげ)をお唱え、お釈迦さまの像に甘茶をかけます。
お釈迦さまの生まれた瞬間、偉大なブッダの誕生をお祝いして、
龍王が、甘露(アムルタ、不死の水)の雨を降らせたといわれています。
 
老大師の香語、正眼寺衆の楞厳行道、厳格な回向が続き、
短大生も、一般のおてらさんの花まつりとはひと味違う、
荘厳な禅寺の降誕会を味わいました。
 
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